『100兆ジンバブエドル』なるトンデモ通貨がこの世に存在しているってご存知でしたか?
はい、これがその100挑ジンバブエドルです。
せーの
\\ドーーーーン//

これ、おもちゃとか子供銀行券とかじゃなくて、実際に使われてた紙幣ですからね。
パパまんまは先日初めてこのお札の存在を知ったんですが、ちょっと興味が湧いてきちゃったんで、『なんでこんな紙幣が発行される事になったのか?』その歴史を調べてみました。
と、いう事でご紹介していきましょ~!!
目次
ジンバブエってどんな国?

ジンバブエは南アフリカに位置する共和国で、日本での漢字表記は『辛巴威』
面積で言うと日本よりちょっと広いくらいの国です。
『マプングブエ』『グレートジンバブエ』などの世界遺産でジンバブエをご存知の方もいるんじゃないかな??
ジンバブエは第一次世界大戦のあとイギリスの植民地になって『イギリス領ローデンシア』という呼ばれ方になったみたいです。
植民地時代は国土のほとんどが白人農場主の私有地になってしまって、ジンバブエの人達は先祖のお墓参りに行く自由も無い様な生活を強いられてたんだって。
ジンバブエドルの登場

第二次世界大戦のあと、南ローデンシアでも独立運動が本格化していき、1980年には遂に『ジンバブエ共和国』が成立します。
そして同じ年に、当時使われていた『ローデンシア・ドル』から新たに『ジンバブエ・ドル』が発行されました。
発行当初はアメリカのドルより貨幣価値が高く、0.68ZWD=1USDだったんだって。
ハイパーインフレーション

発行当初アメリカのドルよりも貨幣価値が高かったジンバブエドル。
でも、ジンバブエの急激なインフレ、通称『ハイパーインフレーション』によって、急激に貨幣価値が下がってしまい、最終的に100兆ジンバブエドル札なんて物を発行せざるを得ない状況に陥ります。
その諸悪の根源らしき人物が、ジンバブエ2代目大統領『ロバート・ムベガ』
ムベガは一体何をやらかしたのでしょうか?そして、なぜハイパーインフレーションがおこってしまったのでしょうか?
白人大農場の強制収用
2000年8月、ムベガ大統領が白人所有の農園を強制収用する政策を打ち出しました。
要は「植民地時代に白人に奪われた土地を取り戻せ!!」って事ですね。
その気持ちは分からんでも無いんですが、やり方が良くなかったみたいで・・・。
白人の持っていた近代農業のノウハウなんかを受け継ぐ前に白人を追い出しちゃったもんだからもうめちゃくちゃ。
道具は用意出来んわ肥料は足らんわどうして良いか分からんわで、農地は段々荒れていき、食糧不足に陥ったそうなんです。
ハイパーインフレーションの始まり
ジンバブエは国の立て直しのために大赤字になりました。
それを埋め合わせする為に、ジンバブエの中央銀行である『ジンバブエ準備銀行』はお金を大量に印刷する事にしました。
これがハイパーインフレーションの始まりです。
発行当初はアメリカドルより価値の高かったジンバブエドルも、2006年の為替レートでは『1イギリスポンド=100万ジンバブエドル』まで価値が下がってしまいました。
新通貨発行と続く泥沼
2006年8月、あまりにも続くインフレに対してジンバブエ準備銀行は新通貨を発行しました。
当時1アメリカドル=101,000ジンバブエドルだったものを、1アメリカドル=250新ジンバブエドルとします。
ですが、結局なんだかんだ色んな事情があって、その通貨もどんどんインフレ。
2008年には5億ジンバブエドル札まで発行されたそうですが、当時の価値で8アメリカドル程度の価値しかなかったらしく、5億あってもパン8個買える程度の価値だったそうです。
そして、最終的に2009年1月。待望の100兆ジンバブエドル札が発行になったそうです。
ちなみに、この直後の為替相場で『1アメリカドル=4兆ジンバブエドル』を記録したそうですよ。
今100兆ジンバブエドルは使われていない!?

実は、残念なことに、今はこの100兆ジンバブエドル札は使われておりません。
と、いうのも、ジンバブエは2009年2月(100兆Z$札発行翌月)に外貨経済へ移行。
アメリカドルと南アフリカ通貨のランドでの決済を認め、公務員の給与もアメリカドルで支払うと発表されたんです。
これによ公式にジンバブエドル札が流通されなくなり、2015年には公式に廃止通貨となっちゃったんですって。
今は観光客用のお土産として現地で売られているそうですよ。
ちなみに、Amazonでも売っておりますので、ご興味のある方は購入されてみてはいかがでしょうか??
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